相続.co.jpは、相続・遺言・贈与など、相続に関連する情報を配信しています。
TOP > 相続プロのアドバイス > これだけは知っておきたい!相続・贈与
サイトメニュー
譲る・分ける
納める
遺す
備える
トラブル
知る
学ぶ
土地の適正評価をマスターする動画セミナー

相続WEB

相続のことなら専門家にご相談ください 相続プロフェッショナルデータファイル 相続の専門家をお探しの方はこちら!

これだけは知っておきたい!相続・贈与

税理士 深代勝美 掲載日:2008年04月28日
相続税の調査のポイント
税理士 深代勝美

相続税の税務調査

法人税や所得税と同じように、申告した人全員を調査する訳ではありませんが、他の税金と比べ、調査する率が圧倒的に高いのが相続税の調査です。
税務署は調査に来る前に、申告内容について、銀行や証券会社に書面などで照会し申告漏れがないか調査します。その中で、疑問や不審な点のある人が調査対象に選ばれます。また、遺産総額が多い人はあまり問題が無い場合でも選ばれます。調査される人は申告数の約30%です。国税庁の発表によると、その調査を受けた申告のうち、約85%で申告漏れがあったとのことです。

調査のポイント

調査では、金融資産のような隠しやすく見つかりにくい財産を中心に調査します。国税庁の発表によると昨年の申告漏れの約56%が、預貯金や有価証券などの金融資産でした。
かつては、割引債や郵便貯金は見つからない(見つかりにくい)という噂もあったようですが、実際は隠しても発見され易く、罰金まで課されますから、止めたほうが良いと思います。最近では、海外の金融資産の申告漏れも多くなっているようです。
今回は、調査で指摘される可能性の高い金融資産のポイントを説明します。

1.本人の預貯金

亡くなる前の約3〜5年の期間にわたって引き出した100万円以上の金額については、何に使ったのかを質問されます。これは、隠し預金や本人以外の名義の預金になっていないか、申告されていない他の資産の購入に充てていないかを確認するためです。また、生前に不動産の売却などをしている場合には、亡くなる10年から20年前までも遡って、その売却代金がどのように使われたかが調査されます。
最近の調査では、保険については掛け金が多額でなくとも、本人の口座から引き落とされている保険の契約内容を確認し、本人の死亡保険や家族名義の保険が申告漏れになっていないかについても綿密に調べられます。

2.名義預金

預金は、本人名義は当然として、本人名義だけでない妻名義の預金や子供名義・孫名義の預金も調査の対象になります。株や投資信託などの有価証券についても同じです。
これは、名義は違っていても、その名義人に収入が無ければ、その財産は亡くなった方が出していたと考えられ、形式的な名義人のものとは認められません。所得から考えて多額な預金が相続人である子供名義などになっている場合も同様です。これを、名義預金と言います。名義を借りただけの預金を作っても認められませんから、生前に贈与という形で、財産を引渡した証拠と贈与税の申告を適正にしておく事が必要です。

調査の当日に聞かれること

(1)本人の職歴、経歴など
どのようにして財産を作ったかの確認。先祖からの相続か自分で働いて残したのかを知るため。
(2)相続人の職業、家族の状況など
相続人の所得、収入、支出を知り、多額な預金等が相続人の名義で残っていないかを知るため。
(3)本人の趣味
宝石、書画、骨董、ゴルフ会員権などが財産として無いか。
(4)権利書、通帳等の保管場所
大事なものを何処に保管しているかを聞き、後で隠し財産などの現物確認をし易くするため。
貸金庫や家庭の金庫は必ず見られます。その他、いわゆる「家探し」をされる事もあります。

第12回 相続税の課税方式が変更になる? (2008年3月28日)
第11回 広大地評価が利用できると、相続税が安くなる (2008年2月27日)
第10回 親族間の借金と贈与税 (2008年1月29日)
第9回 遺言書の種類と方法 (2007年12月28日)
第8回 物納・延納の改正 (2007年11月30日)
第7回 相続時精算課税制度を利用した贈与方法 (2007年10月30日)
第6回 賢い相続税対策の取り組み方 (2007年9月30日)
第5回 税務署からの「お尋ね」についての対応 (2007年8月23日)
第4回 相続した土地を売却した場合、譲渡税はどうなるか? (2007年7月31日)
第3回 申告期限までに、遺産分割がまとまらなかったら? (2007年6月26日)
第2回 申告後に、土地評価で疑問を感じたら? (2007年5月25日)
第1回 夫婦間の贈与は税金が安い (2007年4月27日)