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これだけは知っておきたい!相続・贈与

税理士 深代勝美 掲載日:2008年06月30日
相続税は親子別居していると高くなる?
税理士 深代勝美

自宅の敷地は80パーセント土地評価が下がる

自宅として使用している居住用宅地である土地は、240uまで80パーセントの評価減が適用されることになっています。

小規模宅地等の80パーセント評価減に該当する場合

(1) 80パーセントの減額に該当する要件にあてはまるのは、まず配偶者が自宅の土地建物を相続する場合です。

(2) 同居していた子供が取得した場合も同じように80パーセント評価減が認められます。 ただし子供の場合は、相続税の申告期限まで継続して住み続けていることが条件です。売ってしまったりした場合は特例として認められなくなります。だから10カ月後の申告期限までは継続して住んでください。少なくともそれまでに売っては損をするということになっています。  配偶者の場合は申告期限が来なくても、そこに住まなくなったり、売却したりしてかまいません。子供が親を引き取ることも考えられるからです。

(3) 自宅の土地の取得者が複数いる場合は、その取得者のなかに配偶者または上記(2)の要件に該当する子供が1人でもいれば、自宅の土地全体について80パーセントの減額を受けることができます。 つまり、配偶者が自宅の土地建物の一部を取得して、残りの自宅の土地建物を上記(2)の要件に該当しない子供が取得しても、自宅の土地全体について80%の減額が受けらます。

小規模宅地等の80パーセント評価減の上手な利用法

父親の相続時に母親が土地建物を全部取得するより、子供と共有で土地建物を取得したほうが相続税は有利になります。

具体的な例をもって考えてみましょう。

例) 父親に相続発生(相続人は母親と子供が1人)
  自宅の土地2億円(480u)
  小規模の評価減 2億円×240u÷480u×80%=8,000万円
  その後、母親に相続が発生した場合

ケース1
母親が土地全部を取得した場合

  土地の取得者 土地の価額 評価減の対象者 課税価額
父親の相続時 母親 2億円 母親 2億円
母親の相続時 子供 2億円 子供 1億2千万円
ケース1

この場合は、480uの敷地のうち小規模宅地の適用を受けられるのは、父親から母親に相続、母親から子供に相続しても240uだけとなり不利です。

ケース2
母親と子供が土地を半分ずつ取得した場合

  土地の取得者 土地の価額 評価減の対象者 課税価額
父親の相続時 母親半分
子供半分
1億円
1億円
 
子供
1億円
母親の相続時 子供 1億2千万円 子供 1億2千万円
ケース2

この場合は、480uの敷地うち小規模宅地の適用を受けられるのは、父親か子供に相続される240uと、母親から子供に相続される240u、合計480u受けられるので有利です。

つまり、父親の相続時の母親が土地の全部を取得(ケース1)するより、父親の相続時に子供が土地の半分を取得(ケース2)するほうが、母親の相続まで考えた場合には有利になります。

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